キモチ


彼はその後話さなくなった。


自分でもそんなの知ってるよ…。


花園癒慧が言った言葉はスゴい重みがあった。


「東海林さん~おはよーん♪」


私の後ろの方で声が聞こえた。


丁度良くホームルームも終わっていたから周りもザワザワッとしていた。



「……」



「あ、東海林さん…シカトしないでよー」



彼女は彼女で私の視界に入らないように気をつけている。



なんでなの?


ねぇ…なんでなの?



どうして私のところに来るの?


良いことなんかないよ?


メリットなんか無いんだよ?


なんだか、自分自身に嫌気が出てくるよ。


「……お願いだからさ…」



「え?」



「私のところに来ないでよ。」

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