6年1組

―昼休み―

『「おい!！　翔！　良かったなぁ！　矢口と近くじゃん！｣



ズキンッ……ズキンッ……あれ？　胸の奥が痛いよ？…何で？　ただの噂のに……悲しい、切ない。』

あの時、
何故か悲しくなった。噂のに、信じないって決めたのに、心の何処かでは信じちゃってるんだ。って思った。


｢大丈夫だって!！たかが噂でしょ？噂よりさぁ、自分の努力を信じなよ!！｣

藍が慰めに来てくれた。
嬉しいよ。有難う。

｢うん………だよな!！　こんなことで沈んでるんなんてウチらしく無いもんな!！｣


ごめん……藍、藍の言葉はとても嬉しかったんだよ。でもね、不安なんだ……
もし、本当だったらとか思っちゃうんだよな……。


一体、いつからウチは、こんなにもマイナス思考になってしまったんだろうか。