6年1組
夏の空
夏休みを10日ほど過ぎたある日……。
プルルルル
プルルルル
「もしもし」
ウチは電話を手に取り耳にあてる。
「あぁ〜、巨体?、今日の10時に俺の家にこい。みんなで野球するからな」
電話の相手は連チャンだった。
「ん〜、分かった。誰が居るの?」
「藍と大介と翔と俺」
翔! ? 馬路で! ? 行くよ! 行きますとも! !
雨が降っても行くよ! !
「分かった! じゃぁ、10時に連チャンの家ね〜」
「おう、じゃぁな」
ガチャッ
ウチは受話器を元に戻した。
自然と口元が緩む。
嬉しくてたまらないのだ。