彼女にキスの花束を
下校
階段を下りる。
リズムを刻むみたいに
タンッ タンッ
でも、上るときと決定的に違うこと。
音が二つ。
タンッ タンッ タンッ タンッ
追いかけっこするみたいにちいさな音でついて来る彼女の足音。
「宮田くん。ホントに大丈夫?」
「大丈夫。一緒にいたいし。」
二人の告白後、僕らは一緒な帰ることになった。
僕にしたら小学校以来の体験だ。女の子と一緒に帰るなんて。
あの頃はもちろん通学班だけど。
好きな子がそばにいるってこんなにドキドキするんだ。
僕の回りにもたくさんのカップルがいるけどみんなこんな気持ちなのかな…。
「あっ」
階段に躓いた彼女にの腕を咄嗟にひっばってしまった。
「ご、ごめん。」
お互いが意識しすぎたせいもあって会話が続かない。
これを
「初々しいなぁー」
「は?!」
「いや、お熱いですね。お二人さん。」
「なんでお前がいるんだ、バカ悠斗ー!!!」
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