彼女にキスの花束を
悠斗とじゃれあいながら結局教室まできた。
ガラガラ
「おはよー」
悠斗は僕と違って人見知りすることを知らない。
一回会ったらお知り合い。会話したらお友達。
もちろん、男も女も関係無し。
だから、教室で悠斗はマスコット的存在だ。
(実際、そんな可愛いもんじゃないがな。)
「あっ、悠斗。ちょっと。」
悠斗に伝えなきゃならないことを思い出して廊下に呼ぶ。
「どーした?」
「昨日の件は秘密だからな!」
「昨日?」
僕はあたりをキョロキョロ見回して誰もいないことわ確認すると
「中城さんとのこと。」
そう、悠斗に小さく呟いた。
「なんで?!いいじゃん別に。隠す必要なくね?」
「いいんだよ。昨日二人で相談して決めたんだから。」
「ふーん。」
「お前も口外禁止だからな。」
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