【完】アニキ、ときどきキス
「や、まヒック田ヒッ先生・・・・・・」


「え!?どうしたんですか!?」


山田先生が私の隣に心配そうにしゃがみ込む。


「あのね、あのね、北原先生が階段を踏み外して、下までズダダーって落ちてったの!」


野次馬ちゃん達が、山田先生に事細かに状況を説明する。


私は子ども達から差し出されるティッシュを貰い、流れでる鼻水と涙を拭った。


「どこか痛いところは?」


山田先生が私に尋ねる。


「足が、な、ヒック、んだか痛くて・・・・・・」


私は右足の足首をそっと撫でた。


「ここですか?」


山田先生の手が私の足首に触れる。


「とりあえず、保健室行きましょう!」


「はい・・・っひゃあ!!」


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