【完】アニキ、ときどきキス
「遥さん?」
私は机の上に立っている女の子を見上げた。
前髪をちょんまげのように結い、怒りで顔を真っ赤にした女の子。
「それは、本当?」
私は立ち上がり、遥と呼ばれた少女の腕にそっと触れた。
「・・・・・・」
その子は何も答えず、一点を見つめたまま、フーフーと息を整えている。
怒りで震えているのか・・・・・・体が小さく震えていた。
「ねえ、答えてくれないと分からないよ?」
「・・・・・・んな」
「え?」
「触んな!
何も知らないくせに!」
パンッ!!
遥は私の手を勢いよく払いのけ、机から飛び降りると教室から出て行ってしまった。
私は机の上に立っている女の子を見上げた。
前髪をちょんまげのように結い、怒りで顔を真っ赤にした女の子。
「それは、本当?」
私は立ち上がり、遥と呼ばれた少女の腕にそっと触れた。
「・・・・・・」
その子は何も答えず、一点を見つめたまま、フーフーと息を整えている。
怒りで震えているのか・・・・・・体が小さく震えていた。
「ねえ、答えてくれないと分からないよ?」
「・・・・・・んな」
「え?」
「触んな!
何も知らないくせに!」
パンッ!!
遥は私の手を勢いよく払いのけ、机から飛び降りると教室から出て行ってしまった。