【完】アニキ、ときどきキス
「じゃあ、遥心配だから帰るわ」


新君は、求める私をそっと優しく体から離した。


「あっ!ごめんっ、私ったら」


ハッと我に返り、自分がしてたことが急に恥ずかしくなる。


「いいよ。全然嬉しいし」


新君は私をだっこして立ち上がらせると、優しくキスをした。


「じゃあ、明日。
朝8時頃迎えにくるから。
土曜日だし、学校休みだから大丈夫だよな?」


「うん」


「うん。
じゃあ、名残惜しいけど」


新君は優しく扉を閉めて、遥の元へと帰って行った。



明日・・・どこに行くんだろう?


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