【完】アニキ、ときどきキス
「あ、そうだ。これ」
私は鞄の中からチョコレートを取りだした。
「お。待ってました」
「ごめんね、手作りじゃなくて・・・・・・」
「いいって。
卒業式の準備で忙しいんだろ?」
新君は嬉しそうに、チョコレートの包み紙を開ける。
ぺっこりとえくぼがへこんだ新君の横顔。
こうして、隣に新君がいて、それを隣で見て。
ずっとこうしていたいなって思った。
「ねえ、仕事辞めたって言ってたけど、その・・・借金のこと一段落したの?」
「うん。無事!
俺の両親が作った借金は返済完了。
尾崎さんのところも、今年は美帆が日本に帰ってくるから大丈夫だって言ってくれた」
「そっか。じゃあ、これからどうするの?」
「うん・・・あのさ、そのことなんだけど・・・・・・」
新君は何か言いたげに、チョコをツンツンとつついた。
私は鞄の中からチョコレートを取りだした。
「お。待ってました」
「ごめんね、手作りじゃなくて・・・・・・」
「いいって。
卒業式の準備で忙しいんだろ?」
新君は嬉しそうに、チョコレートの包み紙を開ける。
ぺっこりとえくぼがへこんだ新君の横顔。
こうして、隣に新君がいて、それを隣で見て。
ずっとこうしていたいなって思った。
「ねえ、仕事辞めたって言ってたけど、その・・・借金のこと一段落したの?」
「うん。無事!
俺の両親が作った借金は返済完了。
尾崎さんのところも、今年は美帆が日本に帰ってくるから大丈夫だって言ってくれた」
「そっか。じゃあ、これからどうするの?」
「うん・・・あのさ、そのことなんだけど・・・・・・」
新君は何か言いたげに、チョコをツンツンとつついた。