【完】アニキ、ときどきキス
「ちっちゃくて、可愛くて。
なんだか北原先生みたいですよね。
それじゃ、また明日!
お先に失礼します」


山田先生は手をひらひらさせて職員室から出て行った。


「ちっちゃくて、可愛いだなんて・・・・・・」


私の顔はゆでだこみたいに真っ赤になった。

胸がキュンキュンする。


「そんなこと言われたら、期待しちゃうじゃん・・・・・・」


私は金平糖の入った小瓶に、パチンとデコピンをした。


「フフ、フフフ」


私は小瓶に向かって気味の悪い笑顔を送った。

体中がふにゃふにゃになってく。


こんなときめき久しぶり。


「あの・・・・・・北原先生?」


「!!」

私は突然後ろから声をかけられた。

ふにゃふにゃになっていた体にシャキンと緊張が走る。


ビックリして椅子から立ち上がると、椅子がガタンと大きな音を立てて倒れてしまった。



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