【完】アニキ、ときどきキス
その男の先生に軽く会釈をして隣に座る。

真ん中が少し長めの前髪。
今時の先生。
保護者にも女の子達にももてそう・・・・・・。


「あ、あの!」


「はっはい!」


突然話しかけられた私の肩はビクっと縦に揺れた。


「僕、山田伸行(やまだのぶゆき)といいます。
はじめまして」


山田先生はペコリと頭を下げる。


「はじめまして。
私、北原望(きたはらのぞみ)といいます。
山田先生は確かこの小学校が初めて・・・・・・新任ですよね?」



「え!?そうです。
どうして分かったんですか?」


山田先生は目をクリンと見開いて私を見つめる。


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