【完】アニキ、ときどきキス
私の横で、オムライスを美味しそうな顔でほおばる山田先生。

男の人でオムライスとか・・・・・・ありえない!
可愛すぎる!
しかもほっぺ膨らんでて・・・・・・超可愛い!

ってバカ!
私、また変なこと考えてるし!


私は山田先生から視線をそらし、トマトソースがかかたパスタをグリグリとフォークに巻き付けた。


「美味しいですね」

山田先生は口をもぐもぐさせながら私に微笑んだ。



「そう・・・・・・ですね」


その笑顔反則です。



緊張しすぎた私は山田先生とうまく話すことが出来なかった。

慣れないヒールを脱ぎ、部屋に入る。


「はあ・・・・・・疲れた」


荷物が運びこまれただけの部屋。

私はダンボールを端によせ、寝転がる場所だけを確保し、フローリングにごろんと寝転んだ。

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