アリスはウサギと恋をする
ある家の前に着いた。
こんこん☆
アンがドアをノックした。
「はーい」
声は男の子っぽい。
うわぁっ、どんな人だろう!!!
がちゃ。
そこにいたのは、
長身で、髪が綺麗で、
澄んだ瞳、薄い唇……
どれをとっても完璧じゃないかっていう容姿のあたしと同い年ぐらいの男の子だった。
「あれ?君がアリスちゃん?噂に聞いてたとおり、可愛いな♪」
っ!!
あたしは思わず男の子の顔を見た。
目があった。
にこっと微笑まれあたしの心臓もドキドキドキといつもより早いスピードでなっている。
「もぉ、やーね!アリス、この人はケイ。人間界ではウサギなのよ!可愛いでしょ!」
あははっと笑いながら話すアンに頬を赤らめながら、
「アンさん!それは言わないでって言ったじゃないですかぁっ///」
といった。
なんていうか、顔が完璧な分そういう仕草が可愛く見える。
「あははは、ごめんごめん」
アンはなおも笑っている。
「アンー!ハァッハァッ。もーどこ行ったのかと思ったー!今日の晩御飯当番、アンだよ!ほら、ちゃっちゃと家に帰って!」
リユ……
なんかお母さんみたい……。
「あ、アリスはもう少しココにいなさい?少しは友達も作ってみたら♪」
「っ!アンっ!!」
「へへっ、じゃーね☆」