アリスはウサギと恋をする
「……」
「……」
続く沈黙。
あまりにも気まずいのでとりあえずあたしから。
「あ…の……?」
「はぁ。とりあえず、入りなよ。」
「はっ、はいっ///」
がちゃ。
「どうぞ?散らかってるけど、ゆっくりしてってね」
あたしはドキドキしながら家の中に入った。
散らかってるのちの字もない。
男の子らしい、カッコよくてシンプルなデザインだ。
あたしも家に帰ったら自分の部屋の掃除しなきゃな~(笑
ばたん。
ケイ君はニコニコと王子スマイルであたしを見つめている。
うわーっ、ヤバい!超ドキドキするよっ
「はー。お前さ、なんか飲むわけ?」
えっ?
「えっと、今、お前って「言った。で、なんか飲む?」
えーっ、えーーっ、えーーーーーっ!?
さっきまでの王子様スマイルはどこか遠くへ行ってしまい、
今は妙に整っている不機嫌顔であたしを見ている。
「えと、じゃ、じゃぁ、ジュース?」
「…オレンジジュースがあるけど」
「あっ、うん。いいよ」
「了解。」