『無題』
「君、誰」

「え、あ、あの」

「答えられないんだ?
・・・まあどうでも良いや。
死ね」


―・・・全然なんでも無いきっかけなんかじゃない。


正直、本気で怖い。


夢での思い出は起きた瞬間に美化されていたのか。

そんな事を考えながら、次に紡ぐべき言葉を単語の少ない脳から必死に絞り出そうと試みる。


「・・・聞こえなかった?
私、君に死んでって言ったんだけど」

「いきなりそんな事言われても・・・」


うわ!
なんか急に告白でもされた変な奴みたいな言葉が出てきてしまった!!


「はあ?何、理由でも欲しい?
人に死んで下さいっていうのに理由がいるの?」

「いや、まあ・・・」

「日本語通じないの?
じゃあ何、Shall we die? Are you OK?」


・・・・・・・・。

何、この人・・・・?
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