『無題』
昔から、「女の子みたい」と言われながら、母親一人に育てられて。

そしてどうやら父も童顔だったらしく、その血が強かったのだろう。

高校生になった今でも、たまに人に間違えられる。




「・・・まあいいや。
・・・・・・・・・ところで、ここどこ」

「学校、だけど」

「何それ?」


・・・・・・・・・・・は?


この子は何を言っているんだ?


学校を知らない?

どこの人だ。



「・・・・・・・・やっぱり死神かなんか?」

「違うわよ!!!!!」


・・・・・・・。


・・・・あれ。


「そういえば、喋り方変わった?」

そう尋ねると、彼女は、ああ、そういえば、


「何も説明してなかったわね」


言い、何から説明すれば良いのか、と呟きながら説明を始めた。
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