君の詩を聴かせて
「大丈夫じゃない?
あんま人いないし」
「わかった、じゃあまたね」
手を振り返して、玄関に向かう。
悠史と話すのって、何か疲れる。
性格が正反対だからかなぁ…。
俺は淡白だけど、悠史は明るいし。
言うなれば月と太陽みたいな?
「ふー…」
別に無愛想って言われても気にしないけどね。
俺と同じ趣味の人間なんてめったいにいないと思うし。
それに本当のことだし。
上履きを履き替えてスニーカーを履く。
家は歩いて20分くらい。
それまでにいろいろあって寄り道するから、倍以上かかるけど。
青空を見てると、歌詞が浮かんできた。