君の詩を聴かせて



―涙の数だけ別れあり
 君と出逢えたキセキに
 感謝して感謝して
 前へ進もう

 どこか無機質な僕は
 人を信じられない
 始まりには終わりがあり
 いつか全てに終わりがくる
 わかっていた

 心の奥底では叫び出しそうなのに
 気付かぬフリしていた

 別れを感じず無感情
 笑い泣き別れを惜しむ
 そんなのできない
 僕は欠陥人間

 ヒトカケラの粒が
 僕に触れ僕を濡らし
 それを君が拭き取る
 そんな日常が続くと
 思っていた

 叫び出す心の声に
 耳を塞いで聞こえぬフリ

 届かないと感じていた
 だから言わぬまま
 別れよう それが僕の意思
 君に伝わらなくていい

 別れが来たと感じて
 2つの別れ道に沿った
 心が裂ける前に
 2つの影は別れた

 もう戻れぬとふっと実感した
 そのとき暖かい滴がやっと
 僕の頬を伝った

 涙の数だけ別れあり
 君と出逢えたキセキに
 感謝して感謝して
 前へ進もう



   ‥…君想い、涙…‥



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