君の詩を聴かせて



 琉愛はやっぱりマイペースで…

 心の中でマイペース女王と名付けた。

 いきなりボケかましてくるし。

 しかも琉愛は校則なんて丸無視だ。

 本当は茶色のブレザーに青のシャツ

 ネクタイとズボンとかスカートは黒なんだけど。

 琉愛の格好は…

 シャツとスカートは規定の物だからよし。

 けどネクタイはワインレッドのストライプ。

 カーディガンは水色地に星柄。

 靴下は金のラインが入ったオーバーニー。

 …少し校則破ってる人はいるけど、ここまでやってる人はいない。

 髪も明るいし…目ぇつけられたりしないのかな。

 先生に注意されてるとこは見るけど直す気ないらしいし。

 琉愛にとって校則は破るものらしい。

 …どこの不良だ。


「…大和、髪染めればいいのに」

「え、だって…めんどくさいし」

「私得意」


 シャキーンと髪切り用のハサミが光った。

 いや…染めるだけじゃないの?

 琉愛は予測不可能だから、何をするか聞いておかないと…取り返しのつかないことになる。



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