君の詩を聴かせて



「大和ー!同じクラスじゃん!
 よろしくねーぃ!」

「葵…朝から元気だね」


 今年もうるさくなりそうだ。

 苦笑してると、どこかに行っていた山浦が帰ってきた。


「クラス見てくれた?」

「うん、俺も山浦も2組。
 あと葵と琉愛も」

「すげー偶然!」

「はは…確かに」


 けど助かった。

 また1から交遊関係広めるのめんどくさいし。

 このままでもいいだろう。


「そう言えば何か4組の奴、編入生らしいぜ?」

「へえ…」


 編入生ねぇ…。

 高校編入って、よっぽどのことじゃないとしないよな?

 …まあ、興味はないんだけど。


「…大和」

「あ、琉愛」


 いつの間にか来ていた琉愛に裾を引っ張られる。

 これは移動しようってことだよな。


「行こっか」


 ゆっくりと教室に向かう。

 山浦と葵も後ろからついてくる。



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