君の詩を聴かせて



―懐かしさが蘇る
 君と笑い合ったこの場所
 もう君はいない

 なんとなく僕から離れた
 後悔なんてしてないよ
 ただ少し隣が寂しい そう思う

 手を伸ばしても もう届かない
 遠く離れる君の姿
 曖昧な別れじゃだめなんだ
 我が儘だけどまた君に会いたい

 風が僕を揺らす
 風に似ていると君は笑った
 寂しそうに悲しそうに

 風は2度と戻らない
 振り返ることなどない
 だけど僕は違う 風じゃないから

 追い掛けても もう届かない
 遠く離れる君の姿
 引き留める資格などないから
 ただ遠くから見つめるしかない

 そばには行けないよ
 だから遠くから見守ってる
 思い出抱きしめながら

 曖昧な別れじゃだめなんだ
 我が儘だけどまた君に会いたい
 笑顔の不自然さに
 気付かないフリをするよ



  ‥…大きなワガママ…‥



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