ナデシコボーイ

義男｢おやおや、西園寺組総長さん。若いのに大変じゃのう。｣




義男総長は神代を押し退け、
言いました。




華織｢そちらこそ。歳食ってらっしゃるのに、大変でしょう。そろそろ代替わりいたしたら？｣




華織も負けじと
苦笑いを浮かべ、言い返します。




義男｢おぬしらが、うちの次期総長候補をさらっていくから、そうもいかないんじゃろうが。｣



華織｢いいえ。私たちは、あなたがなかなか代替わりしないから、次期総長候補をさらったんです。｣



義男｢篤也を返せ｣



華織｢そうはいきません。｣



義男｢目的は何じゃ｣



華織｢あなたに吉田篤也を吉田組総長に任命させ、そして私が吉田篤也を倒し、西園寺組が一番となる。何か文句でも？｣



義男｢わしは死ぬまでは、篤也を総長に任命するつもりはない。｣



義男総長は眉間にしわをよせ、
言いました。




華織｢…だろうと思いました。｣




華織はニヤリと笑いました。