ナデシコボーイ
篤姫「まって!もうやめよう、みんな!」




篤姫は四人をかきわけ華織に走り寄り、
フラフラと歩く華織に
手を差し延べました。




篤姫「ほら。手をかすよ。」



華織「…私たちの負けだわ。貴方、強いのね。」




華織はうつむきながら
篤姫の手をとると言いました。




篤姫「ううん。強いのはあたしじゃない。ほんとに強いのは、問題児のあいつらだよ。」




篤姫はにっこりと笑いました。




華織「貴方のその笑顔、綺麗だわ。ナデシコボーイなんて言ってごめんなさい。貴方は立派な女の子ね、ナデシコガール!」




そう言い、華織もにっこりと笑いました。
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