ナデシコボーイ
篤也が向かった先は、
職員室でした。




先生「おうあーちゃん、どうした?」



篤也「あの、松岡は…」



先生「ん、松岡?いや、アイツはどうやら、コーチを殴ったらしい。まったく松岡には思いやりというものが…」



ない。


先生がそう言いかけた途端、

篤也は眉間にシワを寄せ、
言葉を遮るように
大声を張り上げました。




篤也「あります!!あいつは優しいやつです!むやみに人を殴ったりなんかしません!」




先生は口をぽかんとあけて、
篤也を見ました。



先生『転入してきて間もないのに、この子は松岡の何を知ってるんだ…?』




篤也「先生、松岡は?」



先生「あっ?え、家に帰したが…」



篤也「わかりました。失礼します」




篤也はさっさと
走っていってしまいました。




先生「何をするつもりだ、アイツ…?」
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