ナデシコボーイ
義男「まあ、食いなさい」




義男総長がそう言って
さっきの女の人が笑顔で
差し出してくれたのは、

いちごのショートケーキ。




小嶋「…ギャップが。激しい。」




畳の部屋に、
いかついでかい男が五人。
そして、いちごのショートケーキ。




空「…。ボクは食べるよ、甘いもの好きだもん」



牧野「俺も、好き。いただきます。」



小嶋「右に同じ、いただきます。」


松岡「……。」



空「あぁそっか、松岡は甘いもの苦手なんだっけ。いただきます。」



松岡「………すまん」



小嶋「きゃあ男らしいー」



松岡「うるさい。苦手があるなんて、本来なら恥じるべきだろう。」



牧野「驚け。小嶋なんか、苦手しかない。」



小嶋「うっさい!」



義男「ふむふむ、みんなすまんのぉ。うちの嫁がケーキが好きで好きで好きで好きで。」




義男総長がそう言う横で、
さっきの女の人が
にこにこと笑っています。




小嶋「……ん、嫁?」
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