君が私にくれたもの
「河村 陸。転入したばっかだけど、まぁ よろしく。」

全員の挨拶が終わって、修学旅行の計画を立てる。
私達は京都、奈良を回ることになった。


「はぁ 楽しみなような楽しみじゃないような…」

河村君に慣れないといけないとわかっていても、顔が似ているだけに声まで似るというか、私は反応してしまう。

「璃緒− せっかく楽しそうな班なのに。
あたしがフォローするから大丈夫!」

あかりが明るく言う。 私はいつも、あかりのそういうとこに救われている気がする。

「ありがとう。」

「あの、 仲良くしてね。あ、春って呼んでくれていいから。」
落合さんが話しかけてきた。

「うん、春よろしく」

あかりはさっそく落合さんに言葉を返す。

「璃緒ちゃんも。」

にこにこっと私に手を差し延べる落合さん。

可愛いなぁ…
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