君が私にくれたもの
転入生
「ほら、席座って。 今日は転入生を紹介するぞ」

担任の声にみんながザワザワし始めた。


転入生なんて久しぶりだな 女の子かな−!

仲良くなりたいな。

「さぁ 入って。」


カツ、カツ、カツ

「今日からみんなと過ごすことになった、河村 陸だ。 仲良くしろよ」

「カッコイイ−  キャー」

高い身長に 鼻筋の通ったきれいな顔。

普通に歩いていたら スカウトされてもいいくらいかっこいい。

そして私が1番驚いたこと…

力也にそっくりだった。

みんなの黄色い声が教室に響くなか、

私はこぼれそうな涙を必死に隠した。

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