あの日に戻れたら..
第一章

小さな幸せ



「手…繋ぐ?」


それは突然やってきた。

初めての幸せが天から舞い降りてきたかのように。


私は黙って横を歩く彼を見た。


「ごめん俺おかしいな。」

「ううん、違う。」


緊張が解けたように私は笑って、

彼に寄り添い、手を繋いだ。


あなたと手を繋いだ瞬間のことは
今でも忘れられない私の思い出。


すごく小さな

すごく幸せな

一瞬の思い出。


私はこの日のことは忘れない。


あなたもどうか忘れないで…
< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop