あの日に戻れたら..
第一章
小さな幸せ
「手…繋ぐ?」
それは突然やってきた。
初めての幸せが天から舞い降りてきたかのように。
私は黙って横を歩く彼を見た。
「ごめん俺おかしいな。」
「ううん、違う。」
緊張が解けたように私は笑って、
彼に寄り添い、手を繋いだ。
あなたと手を繋いだ瞬間のことは
今でも忘れられない私の思い出。
すごく小さな
すごく幸せな
一瞬の思い出。
私はこの日のことは忘れない。
あなたもどうか忘れないで…