◆あの日の私が願ったこと
+初めての彼氏
高校2年生の春、

初めて私に「彼氏」
というものが出来た。


恋愛というものに興味がなかった私に
生きて行く中で新しい項目が増えた。

男友達は多くも、
恋愛に発展することはなく
女友達と遊んでいる方が楽しかった。


男勝りなところもあったのか、
友達止まりで終わるものも多く

告白はされるものの、
別に恋愛なんかしたくない

そう思っていた私を知っている友達が
驚いていたのを覚えてる。


初めて出来た彼氏は
隣のクラスだった「樹」


特に目立っていた存在でもなく、
私の仲の良い友達のクラスメイトだった。


皆がすぐ終わるだろう

という目で見て居た中、
新しく始まった恋愛。


「彼氏」というものはどんな存在で
どんな時にどんな事をするのか

そんな事も考えた事なく
0の状態でスタートした私。

彼氏は過去に彼女もいたし
知識は天と地の差があった。


学校ですごく仲が良かったわけでもなく

初めての彼氏、
自分と付き合っている


その状況が恥ずかしくて
学校じゃ話せずに
ずっと居たのを思い出す。


お互いの家は偶然にも
自転車ですぐに行ける距離。

一緒に帰ることもなく
最初の1か月は本当に付き合ってるの?
っていう状態だった。


そのまま1か月が経ったテスト期間

家に着いた私の携帯に
一件のメールが届いた。

彼氏からのメール


「学校近くの土手に居るんだけど
暇だったら来ない?」


テスト期間中に土手?

不思議に思いながらも
そのまま私も土手に向かった。

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