◆あの日の私が願ったこと
「死ね」と言われる度に
本当に死のうと思っていた。
大通りの十字路で
車が来てるのにもかかわらず
自転車を漕いでみたりした。
車にぶつかって
一瞬で死ねたらそれでよかった。
だけど、
いつも車は
私をひいてはくれなかった。
何日も
ものを食べないで居たけど
体重が減るだけで
倒れてもくれないし
ただ私のお腹が
寂しく鳴くだけだった。
死にたいと願っていたけど
やっぱり死ぬのは
怖かったんだと思う。
死ぬこともできない臆病が
死にたいと願っていたことを
今になって笑えてきてしまう。
手首を切る事も
首を切る事も
本当に死のうと思ったなら
簡単に出来てしまう。
なのに、
あまいことをしてた私は
ただ、誰かに
可哀想だね。と
甘やかして欲しかった
だけなのかもしれない。
死ぬなんて、考えて居た夜に
死んだら、
友達と笑いあう事も
家族と話すことも
何一つなくなってしまうこと
そう考えたら
より一層できるはずなくて
悪循環。
死んだら、もうこの空の下
風を感じることも
四季を見ることも
誰かを好きになる事も
全て無くなってしまう。
17年間生きてきた私が
残してこれたもの
何か一つでもあるのかな、
そう考えて居た。
そして、
未来の私にこうつぶやいた。