◆あの日の私が願ったこと
恋愛というものに
臆病になっていた。
高校を卒業して、新しく学校へ入った。
恋愛なんてもの、もうしたくない。
恋愛は苦しいものだ。
そう思い込んだ私は
樹の後も何人か私を好いてくれた人を
全部断っていた。
次に歩むことが怖くて、
そうならないという保証はないから
また、樹の時のようになってしまったら
そう考えたら
想像するだけで怖くなって
恋愛というものから
一線置いていた。
学校が始まって1年目は
男友達と騒いでは楽しんで居た。
女の子特有のめんどくさい
グループ意識がないだけに
とても楽に過ごす事ができた。
その楽しさで、過去の嫌な想い出を
忘れることもできた。