◆あの日の私が願ったこと
3か月が経ったある日、
雨が降った休日の事。
樹が会いたいといった。
雨だから、あの土手も足場が悪い。
すると樹の家に両親が居ないらしく
初めて家に呼ばれた。
その日は生憎の大嵐。
風も雨も強い日だった。
出かける準備をしている間に
いつの間にか空は晴れて
自転車を漕いでる途中に
虹まで見て、
さらに私は嬉しくなった。
家に着くと、綺麗な一軒家の前に
樹が手を振って待っていた。
小さな声で
おじゃましますとお辞儀して
靴を脱いだ。
「飲み物持ってくから
上あがってて」
そう言われてそのまま階段を上った
本当にシンプルな男の子の部屋。
ゲーム機やテレビ
朝起きて
そのままだと思われる布団。
小さな机や椅子。
照れくさい気持ちを隠しながら
部屋の真ん中に座った。
階段を上る音が聞こえて
コップ2つを持ちながら
部屋に入ってきた樹
「汚くてごめんね」
首を横に振ってコップを受け取った。
ゲームをしながら話していたけど
急に樹がもたれかかってきた。
眠いのかな…
そう思いながら頭を撫でた。
そのまま樹は布団にもぐって
私に両手を広げた。
すごく恥ずかしかったのを覚えてる。
相手の鼓動なのか、
自分の鼓動なのか
それすらも解らないくらい
近い距離で抱き合った。
そのまま私たちは
お互いを素肌で感じた。
自分が出した声も
相手を感じる身体も全部
初めてのもので、
恥ずかしくて死にそうで
相手の顔なんか
見れるわけもなくて
泣きそうなくらいの気持ちだった。
その日は今も特別なまま。
一生消えない綺麗な思い出。
雨が降った休日の事。
樹が会いたいといった。
雨だから、あの土手も足場が悪い。
すると樹の家に両親が居ないらしく
初めて家に呼ばれた。
その日は生憎の大嵐。
風も雨も強い日だった。
出かける準備をしている間に
いつの間にか空は晴れて
自転車を漕いでる途中に
虹まで見て、
さらに私は嬉しくなった。
家に着くと、綺麗な一軒家の前に
樹が手を振って待っていた。
小さな声で
おじゃましますとお辞儀して
靴を脱いだ。
「飲み物持ってくから
上あがってて」
そう言われてそのまま階段を上った
本当にシンプルな男の子の部屋。
ゲーム機やテレビ
朝起きて
そのままだと思われる布団。
小さな机や椅子。
照れくさい気持ちを隠しながら
部屋の真ん中に座った。
階段を上る音が聞こえて
コップ2つを持ちながら
部屋に入ってきた樹
「汚くてごめんね」
首を横に振ってコップを受け取った。
ゲームをしながら話していたけど
急に樹がもたれかかってきた。
眠いのかな…
そう思いながら頭を撫でた。
そのまま樹は布団にもぐって
私に両手を広げた。
すごく恥ずかしかったのを覚えてる。
相手の鼓動なのか、
自分の鼓動なのか
それすらも解らないくらい
近い距離で抱き合った。
そのまま私たちは
お互いを素肌で感じた。
自分が出した声も
相手を感じる身体も全部
初めてのもので、
恥ずかしくて死にそうで
相手の顔なんか
見れるわけもなくて
泣きそうなくらいの気持ちだった。
その日は今も特別なまま。
一生消えない綺麗な思い出。