メトロノーム


私は先輩が死んで、初めて泣いた。
私が泣き止むまで、先輩のお母さんは抱きしめていてくれた。


「ありがとうございます」
「こちらこそ。もしよかったらお参りにきてね?」

先輩のお母さんゎそう言って私の部屋を出た。
それから私ゎ楽譜をみて、手紙に手を伸ばした。

「先輩からの…手紙─」

私ゎ呟いて、封筒を開いた。


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