ある昼休の会話Ⅱ
ふと聞こえた声に視線を向けると
そこに立っていたのは
またもあたし達の話を聞いていたのか
佐野さんがメガネを人差し指で上げてこちらを見る。
今日はメモするつもりはなさそう。
でもどうやらこの話に乗って来る気は満々らしい。
「光ちゃん!?」
ってかマミも嬉しそうな反応するし。
「どうして甘いの?」
ほら、佐野さんそんな事聞いてるし。
「将来おじいさん、おばあさんになっても年金が来ると思ってるの?」
「え?」
「この世は今不景気の中、年金納めていたって
それが返ってくる保証なんてどこにもないのよ?
何にせよ、お金はあった方がいいに決まってるでしょ?」
確かに・・佐野さんの言うとおり、一理あるね。
今不景気だしなぁ~。
「じゃあさじゃあさ、光ちゃんは生理的に受付けられない人と
エッチ出来る?」
「う・・」
今度はそう来る?