ある昼休の会話Ⅱ


マミの明るい元気な声が教室中に響いた。


「なんて言うの?あの、優しい眼差し?温水って名前が似合うくらいお湯で
温めてくれそうな包容力がありそうだし」


「・・・」

「・・・」


何も応えない橘さんと佐野さんを無視して目を輝かせながら話を続ける。


「あの体に一度でもいいから抱きしめられたい!!」


ちょっとちょっとマミ。

幾らなんでもそれじゃあ二人、ドン引きしちゃうよ?


あたしだったら構わないけど。


「マミ?」

あたしが名前を呼んだその時だった。


「マミちゃん..あなた」

「最高だわ、そのセンス!!」


まるでマミに洗脳されたように二人まで目が輝いてるんですけど。


え?何で?

そんないいこと..マミ言ったっけ?





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