ヒレン
貴重な休日、溜まった疲れをとるかのようにぐたりと眠り込んでいた。


バイブにも気がつかないくらい



突然、何度もインターフォンがなった。



「…っれ?」



寝ぼけ眼をこすりながら受話器に手をかける



「…はい?」



「チコ。何やってたんだ!携帯は繋がらないし…」



「シンちゃん?ごめん寝てた…何かあった?」



「和真が事故った。とにかく出てこい」



え……



「…う、うん」



嘘…だよね…?



いつも使う鞄に携帯と財布を放り込む。


少し寝癖のついた髪も今は気にしている場合じゃない



一瞬だけ確認した携帯



不在着信24件


新着メール2件



ずっと鳴らしてたってこと…?




和くん。無事でいて…




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