ヒレン
好きな味
「もしもし、ヒデ?」
「部長?どうしたんですか」
和真の死から2週間
昼の時間に鳴り響いた携帯電話に秀明は思わずドキリとした
「チコ…長崎見てないよな?」
「はい。大学と病院ですから、部長のほうが見かける確率高いのでは?」
「いや。見かけることは見かけるんだが…心配なんだよな…アイツ。和真のことがあってから1度も泣いてない。悪い癖が出ているみたいで。チコも今日休みみたいだし、昼食いながら話そうかなって思ってたんだけど」
「…俺も探します」
病院側を中心に智子の行きそうな場所を探す。
ふと視線を上がると微かに人影が見えた気がした。
「部長?どうしたんですか」
和真の死から2週間
昼の時間に鳴り響いた携帯電話に秀明は思わずドキリとした
「チコ…長崎見てないよな?」
「はい。大学と病院ですから、部長のほうが見かける確率高いのでは?」
「いや。見かけることは見かけるんだが…心配なんだよな…アイツ。和真のことがあってから1度も泣いてない。悪い癖が出ているみたいで。チコも今日休みみたいだし、昼食いながら話そうかなって思ってたんだけど」
「…俺も探します」
病院側を中心に智子の行きそうな場所を探す。
ふと視線を上がると微かに人影が見えた気がした。