ヒレン
人の声が頭に響く。



今の人。止める李音を無視して、私は影の人物を追いかけた。


「きゅ、救急車呼びます。あと何か出来ることはありますか?北先生」


「頼む」


目の前で応急処置が繰り広げられている。まだまだ勉強中の私は無力だ


「ここ抑えてて」


「はい」


たしか平均到着時間は6分くらい…


こんなにも長い時間だとは思わなかった。


真はどこかに電話をかけている


段々と近づいてくるサイレン。お願い。



「K女子医へ」


止まったと思うとまたすぐに救急車は走り出して行った


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