ヒレン

キキタイ声

「じゃあ舞子、私こっちだから」


「うん。気をつけて」


十字路で二人は互いに別れを告げた。

時計の針を確認し、家路を急ぐ。


部屋の鍵を開け、携帯を開くと、メールではなく着信があった。




急いで確認する。



優太だ。



靴を脱ぎ捨て、電話をかけた。



呼び出し音、私の好きな唄


< 29 / 170 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop