ヒレン
「だね。ね、生姜ってある?」


「ありますけど・・・・・・」


エレベーターが5階に止まった。


「とってくるので待っててください」


そう言って、秀明は鍵をあけ、中へ入っていた。


「どうぞ。生姜と一応スポーツドリンクです。何に使うんですか?」


そう言って袋を差し出した


「ありがとう。ジンジャーティー入れようと思って」


袋を受け取ろうとして、踏み出すと、前のめりにふらついた。


その体を秀明が受け止める




受け止めた体は思いの外熱かった。


「あれれ」


「大丈夫ですか?」


「ご、ごめん」


一つ小さく息をつくと


「ジンジャーティー、淹れ方教えてください。淹れますよ」


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