くちびるの純情 薬指の約束
始業式、HRが終わると帰宅する友人たちを見送り生徒会室へと向かう。



明日の新入生へのイベントの最終チェックだ。


こう見えて?一応

副会長だったりする


「失礼します」




中へ入るとすでに

会長の小笠原賢太郎が来ていた。

「遅くなりました。先輩」

「賢太郎って呼んで」

片目を瞑って私を
見る。

「会長。悪ふざけはやめてください」

ため息がでてきた。

1年の後半に生徒会入りして以来いつもこう。






仮にも人気があるわけで、そのたびに3年生のお姉様たちの冷たい視線を浴びる羽目になる。
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