くちびるの純情 薬指の約束
屋上
無事に新入生の歓迎行事も終わり、季節はあっという間に5月。
私は屋上にいた。
「何ですか?先輩。改まって」
「うーん。風が気持ちいい」
向かい合っているのは
小笠原賢太郎である。
「時間ないんですからいい加減用件いってください」
「じゃ。好きだ。付き合って欲しい」
固まった。
いつもとは全然違う真面目な顔。
「…なんで?」
私は屋上にいた。
「何ですか?先輩。改まって」
「うーん。風が気持ちいい」
向かい合っているのは
小笠原賢太郎である。
「時間ないんですからいい加減用件いってください」
「じゃ。好きだ。付き合って欲しい」
固まった。
いつもとは全然違う真面目な顔。
「…なんで?」