くちびるの純情 薬指の約束
横になってすぐ静かな寝息が聞こえてきた。

そっと近づき、苦しくないようリボンを外し、ブラウスの第2釦までを外す。




「…じ…ゅん…や」

振られたはずなのに
嫌な感情はない



むしろ放っておけない





初めて逢った頃から

水無月だけを真っ直ぐ見ている



辛くてもひたむきに


水無月に愛情を抱いている




その瞬間のお前が一番綺麗だ。



水無月を好きなお前を好きなんだから仕方がない













良いさ。見守ってやる




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