くちびるの純情 薬指の約束
18歳 春
さくら
頬に感じる体温
「純也?ご、ごめん。寝てた?」
「いや。良いもの見られたし。疲れてんだろ?無理して来なくて良いのに」
桜の蕾が膨らみ始める。私は3年生になった
「うんうん」
純也の病室。いつの間にかベッドサイドで眠ってしまっていたらしい
授業に生徒会、そして医大受験の為の塾
どんなに忙しくても必ず純也に会いにいった
少しでも長い時間を一緒に過ごしたい
ただそれだけ
ねぇ神様
我が儘は言わないからこの穏やかな時間が長く続きますように
「純也?ご、ごめん。寝てた?」
「いや。良いもの見られたし。疲れてんだろ?無理して来なくて良いのに」
桜の蕾が膨らみ始める。私は3年生になった
「うんうん」
純也の病室。いつの間にかベッドサイドで眠ってしまっていたらしい
授業に生徒会、そして医大受験の為の塾
どんなに忙しくても必ず純也に会いにいった
少しでも長い時間を一緒に過ごしたい
ただそれだけ
ねぇ神様
我が儘は言わないからこの穏やかな時間が長く続きますように