くちびるの純情 薬指の約束
「じゃあまた明日」


いつもと同じ挨拶をしてひかりが出て行った。しばらくすると見覚えのある顔が入ってきた。










「ありがとうございます。小笠原先輩」










「いや。親父から聞いた時は驚いたけど。話ってなんだ?」





「お願いがあるんです」




「何だ?いきなり」


「俺がいなくなったあとひかりのこと頼みます」









長い沈黙








「受けられないな」








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