王様ゲーム
あれからエステにも行き、
すっかり気持ちも癒されて別館に着いたのは夕方。

エントランスで娘のまおが
スタッフの女の子と遊んでいた。


『あ、すみません〜!』

「あ〜ママ〜☆」

嬉しそうに私に駆け寄るまお。


『いい子してた?』

「いま、かえってきたの、
おねーちゃんあそんでくれたよ」

『ごあいさつ遅れてすみません。
私、折原愛美で、娘のまおです。
よろしくお願いします。』

「はじめまして、私は
Ryuseyさんのスタイリスト
の後藤リカです。
よろしくお願いします。」

やっと女の子に会えて
なんだかホッとした。

昨日会った女の子たちとは違い
しっかりした感じのかわいらしい
子だった。

「愛美さ〜ん、今日は
お疲れ様でした!
今、Ryuseyさんは、仕事行ってるんで明日たぶん
呼ばれると思いますけど、頑張ってね〜♪
なんかあれば205に
内線くださ〜い。」


隼人くんはそういって部屋に
戻った。

私はリカちゃんと少し話して、
まおと部屋に戻った。

まおは無邪気に今日あった
出来事を話した。
私は静かにそれを聞いた。
幸せな時間。。。


どんな大変な仕事でも、
この子のために頑張ろうと思った。

その時、部屋の電話が鳴った。

< 14 / 46 >

この作品をシェア

pagetop