俺と彼女の7日間
てか、まずコイツ誰だよ。
「お前、名前は?」
俺は、目線を合わせる様にしゃがみこむとぶっきらぼうに尋ねた。
「吉崎‥」
吉崎?
やっぱ華乃の親戚か?
「か‥‥‥‥」
「ん?」
少女の口から発された声は、あまりにも小さすぎて聞き取れなかった。
「吉崎‥か‥の」
‥‥‥‥は ?
「お前なめてんのか?」
相手はガキだというのに、大人気なく睨み付けてしまう俺。
「ホントだよ。藤宮くん」
それなのに、このチビは、狼狽えもしなかった。
「だって‥、華乃は‥」
「あのね、藤宮くん‥」
「ふざけんな。お前、次その面見せてみろ?ガキだろうが容赦しねーから」
だけど、華乃なはずねぇ。
華乃のそっくりさんなんて、見るの辛すぎだろ。
「っ‥‥‥ホント、藤宮くんは人の話聞かないよね」
「は?」
「朝も‥私の話なんて全然聞いてくれなかった」
この女‥‥。