俺と彼女の7日間
「あー、くそっ」
あのガキ、どこに行ったんだ?
ガキの行きそうな場所なんてわかんねーよ‥
一か八か‥
華乃の行きそうな場所!
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「記念日にはね、星が綺麗に見える場所に行きたいんだ」
そう言った華乃は、無邪気な子供っぽい笑みを浮かべたっけ。
「俺パース。行きたきゃ仁に連れてってもらえよ」
「藤宮くんのばかぁっ!」
そうやって本気で怒る華乃が可愛くて、俺はいつもわざと怒らせた。
「嘘だって‥」
そう言って抱き寄せると、華乃はすぐに笑顔になる。
俺は、怒った後の、この顔が見たくて華乃を怒らせるのかもしれない。
「ねぇ、あの丘に行こうよ!」
「あの丘?」
「私たちが初めて出逢った丘」
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