俺と彼女の7日間
◇ 残り6日
・華乃 side
あの後、藤宮くんの家にお邪魔した私は、藤宮くんの胸の中でぐっすり眠っていた。
目が覚めた藤宮くんは、小さくなった私を見て
"お前、ホントに華乃なんだな"
なんて複雑そうに呟いていた。
だから言ったのに‥
ホント人の話、聞かないんだから。
「んじゃ、俺学校行ってくるわ」
「えぇっ?私は?」
藤宮くんの作った朝ごはんを食べて、何やら準備をしていた藤宮くんは、準備が整ったのか、玄関に向かっていた。
そんな藤宮くんに、思わずワガママを言ってしまう。
「お前‥ガキじゃねーんだから‥」
だってだって‥
残り6日間しか一緒に居れないし‥。
そんな事を考えてたら、思わず涙が溢れそうになり、慌てて下を向く。
「はぁー‥‥」
そんな私に、呆れた様に溜め池を吐く藤宮くん。
呆れられちゃったのかな?
藤宮くんを困らせるつもりなんてなかったのに‥
すると、藤宮くんは携帯電話を取りだし誰かに電話をかけ始めた。