俺と彼女の7日間

「藤宮くん、学校は?」



聞きたい事はたくさんあるが、とりあえず1番気になっている疑問を投げ掛けてみた。


そんな私の質問が、聞こえたのか聞こえてないのか藤宮くんは無視して着替え、突然こちらに来ると一言。



「どこ行きたい?」



‥‥‥‥は?



文字通り、ぽかん、としてしまった私に、藤宮くんが不機嫌そうに顔をしかめた。



「おめぇが休めって言ったんだろ」



‥‥‥なんだかんだ、優しいんだ。



「ありがとう」



藤宮くんの優しさが、嬉しくなった私は、思わず彼に抱き着いていた。


藤宮くんは、ビックリしながらも私を受け止めて、優しく背中に手を回してくれた。



私の気持ちに、応えるように。



< 22 / 23 >

この作品をシェア

pagetop