俺と彼女の7日間
「藤宮くん、学校は?」
聞きたい事はたくさんあるが、とりあえず1番気になっている疑問を投げ掛けてみた。
そんな私の質問が、聞こえたのか聞こえてないのか藤宮くんは無視して着替え、突然こちらに来ると一言。
「どこ行きたい?」
‥‥‥‥は?
文字通り、ぽかん、としてしまった私に、藤宮くんが不機嫌そうに顔をしかめた。
「おめぇが休めって言ったんだろ」
‥‥‥なんだかんだ、優しいんだ。
「ありがとう」
藤宮くんの優しさが、嬉しくなった私は、思わず彼に抱き着いていた。
藤宮くんは、ビックリしながらも私を受け止めて、優しく背中に手を回してくれた。
私の気持ちに、応えるように。